邪悪小坊主「一休」
| 他の地域は知らんが、北海道ではテレビ東京系で毎朝「おはようまんが」なるものを放送している。現在は「一休さん」である。 俺は、朝ボーッとしながらこのアニメを見ている。 知らない人のために、簡単なストーリーを説明する。 尚、最終回分である「室町幕府の崩壊」は小説風に掲載しよう。 |
| [ストーリー] 邪悪小坊主の一休が、南朝方の恨みを晴らすために、名将足利義満を倒すまでの冒険活劇だ。 |
| [最終回「室町幕府の崩壊」] 一休の力を見くびっていた義満は、己の戦略の至らなさを悔い、全軍を率いて暗黒寺に乗り込む。 頭突きの執念(しゅうねん) しかし、なにより恐ろしいのは、齢800歳を超える大妖怪「骸喚(がいかん)」である。 |
| いつものように朝が訪れる。 朝日に浮かぶ金閣寺は、そのものが光であると錯覚するほどまばゆく輝いていた。 「・・・さま、上様!上様!!」 新衛門の声によって、義満は悪夢から覚めることが出来た。 「ぶわっ!!、はーっ、はーっ、はーっ、はーっ・・・・・・・・・」 飛び起きた義満は、全身に汗をびっしょり掻き、自分の身に何が起こったか解らない。 「上様、どうしたのですか?ひどく魘されておりましたぞ」 ようやく我を取り戻すことが出来た将軍は、安堵とともに小さく呟く。 「夢か・・・」 新衛門が言う。 「上様、一休さんが御見えですよ」 一休という言葉を聞いた瞬間、将軍の顔色が変わる。 「一休・・・!?会わん、予は会わんぞ!早々に追い返せ!!」 またかという様に、将軍を諭す新衛門。 「それはないでござるよ・・・。呼びつけたのは上様ではございませんか。」 そうだ、明の国からの使節団を迎えるための余興として、とんち問答を計画した義満は、その件で朝から一休を呼んでいたのだ。 「じゃが・・・、あんな夢を見た後では・・・。」 「夢は夢。一休さんが、上様に何か危害を加えた訳ではないでしょう。」 新衛門も慣れたものである。 「・・・・・・・・解った。通しておけ。」 「ははっ。」 |
| 着替えを終えた義満は、重い足取りで一休を出迎える。 「おお、一休殿。待たせたな。」 「いいえ。ところで、今日は何のご用でございましょう?」 夢のことが頭から離れぬ義満は、用件については触れずに、こう切り出した。 「いや、それよりも、今日悪い夢をみてなぁ」 「悪い・・・夢ですか?」 義満は、夢に見た事を一休に話した。 「そちがいつも、予をとんちで苛めるからじゃぞ。」 「そんなぁ・・・」 一休の困った顔を見て少し気分を良くした義満は、さらに意地悪くこう言った。 「あの、南無サンダーとやらをもう一度見たいものじゃな、はっはっはっ」 高笑いの将軍を前に、一休は顔を伏せる。 将軍はさらに調子にのって、 「一休殿に出来ないことなぞ、あろうはずもない。是非、見せてくれんかな。」 一休は顔を伏せたまま、小さく呟く。 「みたいですか・・・?」 「!!」 一瞬、義満が沈黙するが、すぐに一休が言う。 「冗談ですよ。あはははは・・・」 「・・・ははは、一休殿、冗談がきついぞ。ははははは」 「うひひひひっ。本当は、冗談じゃないんです・・・」 そういうと、一休から発せられた青白いオーラが部屋を覆い尽くす。 「や、やめろ!」 「南無・・・」 「そ、そんな、夢では・・・」 「サンダーーーーーーーぁぁぁぁぁ!!!!!!!!」 「なかったのかぁーーーーーー!!!????」 おしまい |
| いかがだっただろうか? 邪悪小坊主「一休」の邪悪さが、これでもかというほどの邪悪さで押し迫ってくる、非常に興味深い作品である。 見たことの無い人は、是非見てもらえることをオススメするとも。 ああ、するさ。するって言ってるだろう、コンチクショー!! 以上 |